(図1. 超音波補助付きSCM440合金鋼のサイドフライスワークピース)
(図2. オリジナルのSCM440合金鋼ワークピース)
SCM440合金鋼のサイドフライスにおけるHITの目標
目標は、高い表面品質を維持しつつ、加工効率を向上させ、工具寿命の安定性を改善し延長することです。
超音波加工SCM440合金鋼の結果
SCM440合金鋼のサイドフライス:加工効率
従来の加工では、2つのフライスサイドが平行になるようにするために、微細研削工程が必要でした。
HIT超音波加工では、微細研削工程を省略し、サイドフライスを1回のみ行うことで加工が完了します。これにより、セットアップの回数が減り、製造工程も少なくなるため、より多くの時間が節約できます。
SCM440合金鋼のサイドフライス:ワークピースの品質
(図3. SCM440合金鋼ワークピースのフライスサイドの模式図)
従来の加工では傾斜面が発生しました(上部:10.10mm;下部:10.15mm)。
HIT超音波加工では、フライスサイドの上部と下部の両方がクライアントの要件に合致する10.10mmに測定されました。
SCM440合金鋼のサイドフライス:工具寿命
工具寿命の安定性の向上は、ワークピースの品質から確認できます。ワークピースの傾斜面は通常、工具の摩耗が進んで刃が十分に鈍くなり、切削深さを維持できなくなったときに発生します。
HIT超音波加工技術の成果
🕜 加工効率 - 細かい研削工程を省略できます
📈 品質 - ワークピースのフライス側面は良好な平行性を有します
⚙️ 工具寿命は安定しており、フライス側面に傾斜が生じるのを防ぎます